壊れた君と、甘く傲慢な僕の夢
君の奥に巣食っている重く鈍い痛みは
僕には決して知ることのないものだから
君が今も思い出しては怯えるあの夜にさえ
僕は何も知らずにただ笑っていられた
「君を必ず救ってあげる」などと言う奴らは
ほんの一瞬気に止めてまたすぐに忘れるから
君を慰める振りをする無数の声に
交わるのが怖くて 黙って耳を塞いだ
僕が両手を差し伸べ
君は再び微笑む
そんな甘やかな夢に微睡むけれど
朝には全て忘れてしまうだろう
世界がもし時計仕掛けの玩具みたいに
誰もが同じ時刻に泣き怒り笑いするのなら
「思いやり」
などという概念は消滅してしまうくらい
思いやりで埋め尽くされた世界になるだろう
僕の呟く言葉で
世界が正しく廻り出す
そんな思い上がりを嘲るように
時計仕掛けのベルが覚ましてしまう
君は再び微笑み
世界が正しく廻り出す
そんな幼い夢を願ってみても
朝には全て嘘になるから
どうかこの僕を信じたりしないで
君の奥に巣食ってる重く鈍い痛みを
僕が知ることは多分この先もないから
君があの夜を思い出して今も怯えていたとしても
僕はそれを知らないまま笑ってるだろう


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